低容量ピルの避妊の仕組み

低容量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンを含んだ薬で、低容量ピルを服用すれば、避妊を男性まかせにせず、女性の意思で避妊できるというメリットがあります。

低容量ピルには、すべての錠剤に同じホルモン量が入っている一相性ピル、女性の生理周期に合わせてホルモン量を段階的に調整してある段階型ピル、段階型ピルの中にも、ホルモン量を2段階に調節した二相性ピル、3段階に調節した三相性ピルがあります。段階型ピルは飲む順番を間違えると避妊効果が弱くなったり、不正出血が起こることがあります。

女性は毎月、排卵と受精、妊娠の準備、月経を繰り返しており、この周期は、脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンによって調整されています。通常、性腺刺激ホルモンが卵巣を刺激して排卵を起こしますが、低用量ピルの服用によって、脳下垂体が体内には十分な女性ホルモンがあると判断され、性腺刺激ホルモンの分泌が抑えられます。ホルモン分泌が抑制されると、卵巣がお休みして排卵しなくなります。さらに、子宮内膜に作用して受精卵の着床を防いだり、子宮頸管の粘膜を変質させて精子が侵入しないようにもします。

コンドームによる避妊は、6人に1人の割合で失敗する可能性がありますが、低容量ピルを正しく服用すれば、ほぼ100%という高い確率で妊娠を防ぐことが可能です。

海外では避妊の方法として低容量ピルの服用が一般的で、20代女性の半数が服用しているという国もあるほどです。しかし、低容量ピルだけでは避妊はできても性感染症の予防はできないので、低容量ピルを習慣にし、性行為の際は性感染症と妊娠を防ぐ意味でコンドームを使用するとよいでしょう。